性病防止キット

WW2 Germany, WW2 US

タイトルのポスターはVD（性病）と書かれた女性が壁に貼った写真の兵士のだれをターゲットにしようか選んでいる、という設定です。

戦争に性病はつきもの…らしく、米軍では啓蒙のポスターやパンフレットとともに個人用予防キット prophylactic Kits が配布されました。説明書を見るとわかる通り、こちらは事後の対策キットで、付属のチューブの薬品を尿道に注入する仕組みです。かなり痛々しい図で表現されています。これはコンドームが広く一般に流通する前で、これを使うよりもコンドームのほうがずっと有効かつ痛みを伴わないので、戦争中コンドームの配布が進んでいったようです。

2次大戦当時は兵士が性病により戦線離脱することが非常に問題視されおり、感染すると軍法会議にかけられることになったそうです。

同様のキットが相手側のでも配られておりました。こちらは大変珍しい2次大戦時のドイツ軍の製病予防キットです。箱の説明書きによるとガラスのスポイトに入った薬剤を同様に尿道に入れるそうです。その薬品が漏れて箱に染みが出来てしまっています。米兵が持ち帰ったドイツ軍の医薬品一式の中に入っていたものです。