04.23
アメリカのキャップサイズ/ハットサイズとギャリソンキャップの兵科色
ギャリソンキャップ(オーバーシーズキャップ)は、それまでの制帽に比べて安価で場所も取らないため第1次大戦のA.E.F.はAmerican Expeditionary Force(アメリカ外征軍)の時代から使用が始まりました。大量に作られ、一人で複数所有していたため今でも市場に多く出回っています。ウール製のものとサマードレス用にコットンチノクロスのものがあります。以前たくさん入ってきたのですが日本ではなかなか売れず、仕入れを止めていたアイテムですが集めだすとバリエーションが多く面白いので、最近はまた買い取るようにしています。
サイズが小さいものが多く日本人にかぶれるものが少ないのが難点です。サイズ変換表をアップしておきます。
6 1/2 52cm
6 5/8 53cm
6 3/4 54cm
6 7/8 55cm
7 56cm
7 1/8 57cm
7 1/4 58cm
7 3/8 59cm
7 1/2 60cm
7 5/8 61cm
7 3/4 62cm
7 7/8 63cm
陸軍ではパイピング(縁取りのモール)の色で、兵科などを表しているのですが、どの資料を見てもわかりにくいので備忘の為に写真をアップします。
将校(Officer)黒に金が編み込まれています。
陸軍航空隊(AAF)青にオレンジの編みです。
同じパイピングのパッチ付きのものです。内側の名前とサービスナンバーの下にORD.(オーディナンス)のステンシルがあります。爆弾関連のボムエキスパートの三角形の袖章が縫い付けられています。
補給兵科(クォーターマスター) バフ(黄土色) カーキのクロスとなじんでしまっていますが、ちゃんとパイピングが付いています。
歩兵のインファントリーブルーのパイピングです。パラシュート/グライダーパラグライダーパッチの兵/下士官用が付いてます。ランドリーナンバーのスタンプがあります。ミリタリーショップをやっていた方が持っていた在庫なのでその時の値札もついています。レザーのヘッドバンドにイエローゴールドのライニングのかっこ良いキャップです。
第506パラシュートインファントリーのバッジ付きのものです。編みタイプのパイピングです。
2次大戦時のグライダー部隊歩兵のものです。モールの織りにいろいろなバリエーションがありますね。
砲兵(アーティラリー) 赤です。グライダーパッチがついています。
工兵(エンジニアー) 白と朱に近い赤(スカーレット)の編みになっています。
兵器(オーディナンス)黄色と真紅(クリムゾン)です。上の工兵と似ています。 織り方がこのように筋状になっているものは兵器科のようです。
MP (ミリタリーポリス) 緑と黄色の編みです。1950~60年代の第502MP大隊のユニットインシグニアがついています。この大隊はベトナムに入っていませんがMPの中でもCID: Criminal Investigation と呼ばれる軍に関連する犯罪捜査を主に行う特殊な大隊です。
メディック(医療)マルーン(エビ茶)と白です。紫に見えます。
こちらは番外ですが、海軍のV12プログラム(飛行士官養成プログラムのパッチが付いた珍しいキャップです。
ネービーブルーのウール製 2次大戦時の海軍将校のものです。ネービーのイーグルバッジはHilborn & Hamburger社製、ルテナンコマンダーの階級バッジはヴァンガード社製です。
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