2021
06.17
06.17
伝単(でんたん)対日戦プロパガンダリーフレット
米軍が日本に対して投下した戦意を喪失させるためのビラです。伝単という名称は中国語からきているようで日本軍も中国でこの種のビラを使ったようです。
米軍は心理戦に重きを置くので、第2次大戦時ではおもにドイツ軍向けに投降を呼びかける安全通行証セーフコンダクトパス、ベトナム戦争当時はチューホイリーフレットなどこの種の宣伝ビラにかなりのお金と労力をかけまた実際に効果があったそうです。
前線の兵士向けにバラ撒かれたものと、空襲の前後に一般市民向けに飛行機で散布されたものたあります。
こちらは市民向けのもので、軍部の大東亜共栄圏構想をもじって「大東亜虚栄丸」として批判しています。
こちらは読み物になっていて御製(ぎょせい)神苑の朝 という題名です。天皇の御心に反し軍部が独走していることを訴えています。
沖縄戦で使われた、米軍に保護された日本人の写真入りです。
こちらも太平洋戦争時、日本兵に対し撒かれたもので、艦砲射撃を受けた兵士に宛てた内容なので南方の島から沖縄にかけての地域で使われたものと思われます。No.400 の番号が書かれています。
戦友に次ぐ、というタイトルでに投降した日本兵が書いたかのような語り口ですが、細部を見ると日本人が書いていないように見えます。ルソン島上陸が最大のトピックとなっているので、1945年1月ごろに使われたものです。アメリカ人には内容が読めなかったのですが、B29と書いてあったので伝単だとわかったようです。その旨上部に書かれています。
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