02.02
兵士の聖書(ポケット聖書、祈祷書、プレイヤー)
通常のサープラス(放出品)ではなく、ベテランといわれる元従軍者の家族や親戚から仕入れを行うと、このようなものが入ってきます。
以前、チャネラーと呼ばれる普通の人に見えないものが見える女性から「軍や戦争に関わるものは扱わないほうがいい」と言われたことがあります。
私は、「アメリカ人の多くは物に対する考え方が日本人と違い、家族の従軍記念品などは世代が変わると捨てられることが多い。それよりも歴史に興味があり敬意を払って保存してくれるコレクターの手に渡ったほうが良い」と説明しました。
聖書はクリスチャンの兵士のほとんどが持って出征しました。主に通っている教会から出征時にプレゼントされました。
こちらは1941年のポケットバイブルで、当時兵士向けに大量に印刷されたものです。
マサチューセッツ州メルローズのファーストメソジスト教会からリドリーという兵士に贈られたものです。タイトルの写真は現在のその教会です。
中に43年のボストンの新聞の切り抜きが入っていました。「マイライフル」という米海兵隊のクレド(信条)が書かれた記事です。
さらに後ろのページには母より、と書かれたマサチューセッツ州ニューハンプシャーの樺の木の樹皮が挟まれていました。
当時の一般的な祈祷書でARMY /NAVYという名前です。祈りや聖歌などで構成されています。1917年からあるものの1941年改訂版です。
1943年版のポケット新約聖書です。ルーズベルトのサインが印刷されています。読んだ章をチェックするシートが入っていました。
1941年のコピーライト表示のものです。当時のアメリカの国際ギデオン協会(聖書配布団体)が出征する兵士に配布したものです。
2次大戦時のカソリックプレイヤーブックです。1945年と1946年のカレンダーが付いています。
USO(アメリカ慰問協会発行の2次大戦時の軍人向けミサ典書です。
第2次大戦中のYMCA(Young Men’s Christian Association)のArmy and Navy Department発行のレンジファインダーというタイトルのハンドブックです。日々自分の目指すべき方向を聖書の1節を抜き出して示しています。YMCAに軍と連携した部門があったんですね。
ベトナム戦時のカソリック向け祈祷書(ミサ典書)です。ミサルと呼ばれます。1959年から1969年までの日曜日のカレンダーがあります。
ミニ祈祷書です。1943年発行
こちらもカソリックの祈祷書です。1942年に兵士の父がプレゼントしたもので、部隊名と兵士の名前が書かれています。
1919年のPSALMS(サーム)と呼ばれる誌編集です。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。