2023
03.27

マウンテンリュックサック M1942

WW2 US

山岳部隊用に作られた大容量のフレーム付きリュックサックです。大きなアルムフレームで重量物を背負いやすく作られています。山岳部隊以外でも一部使用されたそうです。

こちらは1943年後半から支給されたメインストラップがレザーの後期タイプです。バックルにはローラーが付いており、従来のウェブストラップとバックルより凍結時に開けやすいデザインです。1943年HINSON MFG.製

ライフルストラップは右側にライフルのバレルを巻き付けるように固定し、左側に通したストラップのリングを左のショルダーストラップフックに引っ掛けて固定します。使用時はリングを外してストラップを開放します。ライフルストック側のスリング用スイベルに専用のワイヤーのフックをかけてリュックのフレームと固定しています。

上のマニュアルの図はわかりやすくストラップを上に持ち上げていますが、実際には下の写真のようにストラップはループに通して左肩に持ってくるようです。フック単体がみつかったので写真アップしました。

こちらはメインストラップがコットンカンバスの1942年~1943年前半のモデルです。1942年BAKER-LOCKWOOD MFG.製。 スライド板がついた独特のバックルです。

   

メインの収納部の紐ですが、このように手前の2つの穴の内側にこぶを作っておくと2重に束ねた状態の左右の紐を結ぶ形になるので使いやすいです。

こちらはHINSONの1942年のものです。バックルは通常の板タイプです。

 

 

戦後もほぼ同じデザインでM1952という名称のリュックサックが支給され、1960年代まで生産されました。使いやすさからかベトナム戦争中の特殊部隊でも使用が確認されています。

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