2022
05.13

2次大戦米陸軍レインコート

WW2 US

つい一昨日の夜中、アメリカから買わないかとオファーがあったものの私の知識が足りず、日本の市場で同様のものを見たことが無かったので価値がわからず買い逃してしまいました。アメリカでも私が思っていた価格よりだいぶ高く取引されているようで、また一つ勉強になりました。その時の写真を添付しておきます。言い訳するとラベルの写真はなく、黄色い照明で素材感もわからなかったのでいまいちピンとこなかったのです。

なんとなく悔しい思いでいたところ、さっき別のディーラさんから届いた荷物を開けると同じタイプのコートが入っていたのでなんとなく嬉しく、早速撮影して記事にすることにしました。現代のレインコートとあまり変わらないシンプルな造りですが、裏は完全ゴム引きのポンチョのような生地です。前合わせの内側にもボタン留めの長いフラップが強い風雨でも前から水が入ってくることは無い造りです。

通常のジャケットのようにアームホールのあるセットインスリーブ仕立てです。背中の上部は蒸れ防止のため2重になっており内側の生地に大きな通気穴が空けられています。わきの下にも穴があります。

ラベルですが、前合わせの上部の裏側という分かりにくい場所についています。(アメリカの友人も知らなかったと思います)USラバー社の1943年製でフィラデルフィアデポの表示があり、LARGEサイズです。襟の裏側にも薄くLARGEのスタンプがありました。Raincoats,Synthetic,Resin Coated O.D. Dismounted Construction B (Regular,Sleeve) Stock No.72-R-4050 となっています。

サイズを参考に書いておきますが着丈123cm、わきの下からわきの下70cm、広い部分の身幅75㎝と幅広な造りです。肩幅53cm、袖丈63cmです。

 

 

もう1点カーキとODの中間のような色合いのものが入ってきました。表面がもっとざらっとした感じの生地で、Cambridge Rubber Co.のものです。こちらはRaincoats,Synthetic,Resin Coated O.D. Dismounted Stock No.72-R-4050 となっており、Construction B (Regular,Sleeve) の記載がありません。構造が若干異なり袖の付け方が肩と袖の境が無いラグラン袖になっています。また背中部分は2重になっていません。同じラージサイズで上記のものとほぼ同じサイズです。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。