ベン・ベイカー氏とSOG リコンナイフの復刻版

Vietnam

コンラッド・ベン・ベイカー氏が2019年末に亡くなられたのを私は最近まで知りませんでした。ベイカー氏はベトナム戦で使用されたSOGナイフの生みの親で、そのほか数々のベトナム戦争で特殊部隊が使用した装備を開発、供給された方です。

SOGナイフ自体は生産数が少なく、特殊部隊向けに沖縄から日本の刃物メーカーに発注されたために戦後忘れ去られてしまいそうなものですが、デザインが優れていたのと開発や実際の使用においてストトーリ性があったためか1980年代に脚光を浴び、多くの復刻版が作られました。

有名なところではSOG（スペシャリティ）ナイフ社、服部刃物などですが、カスタムに近い工程で少量生産されたものもありました。

ランドール社が2005年頃に100本のみ制作したRECONも7インチSOGリコンボウイをもとにランドール流にアレンジしているようです。

西海岸のベックスカットラリーという大きなナイフショップが1999年頃に100本販売した7インチリコンナイフです。調べたところショップはすでにクローズしています。ゲーリーヒックスさんというカスタムメーカーが製作しています。6インチのSOGナイフも作られたそうですのでそちらについても調べています。かなり出来の良いナイフですし、オリジナルをよく再現しています。ただ数が少ないので、日本はもちろんアメリカでも知っている方は少ないです。シースは凝ったものでランドールで知られるSullivansシースメーカーです。

上記のナイフとセットで販売された6インチSOGナイフの復刻版が入りました。こちらはブレードのエッチングが完全なものです。シースの質が良いですね。

ばらばらと追加して申し訳ありません。遅れて7インチリーコンボウイの行員があるものも入ってきました。上の6インチとセットで販売されたもので、同じシリアルナンバーです。ミラーフィニッシュなのですが、よく見ると細かいグラインドラインやポリッシュのムラがあります。仕上げは日本製にかないませんが、ナイフ自体のグラインドは非常によくできています。

こちらはSOGナイフではなく、マリンリコンナイフの復刻版でドイツのBOKER社が服部刃物に依頼して制作したものです。ヨーロッパのみで300本限定で販売されました。非常に高品質です。シースはSOGナイフのものと同じ形状です。009の番号が入っていました。

2003年の広告です。当時4万円ぐらいで売られていたようです。

そのほかにAL MARも同様のナイフを販売していました。