09.09
M51フィールドジャケット(ベトナム戦争とフィールドジャケット)
M43フィールドジャケットとM65フィールドジャケットの間に作られたジャケットです。襟はM43に近く、フードは内蔵されていません。前立てはボタン留めではなくM65のようなジッパーとドットスナップになっています。ウエストの紐(ドローコード)の端が外側に露出しているのが特徴です。
よく聞かれるのですが、暑いベトナムでM51やM65ジャケットが使われたのでしょうか?ベトナムはハノイから山岳地帯、南部のメコンデルタまでいろいろな季節に訪れましたが、ハノイ近くの北部で冬の時期は確かに寒いです。南ベトナム軍にもM43に似たフィールドジャケットや、キルティングベストが支給・使用されており実際に使用されている写真もあります。南ベトナムフィールドポリスの迷彩服やレンジャーのインビジブル迷彩もフィールドジャケット型がありますね。
昔、第9歩兵師団の舟艇部隊のM65を扱ったことがあます。全てベトナム製と思われるローカルメイドパッチが付いて、ボロボロに使い込まれていました。これなどを見ると、ベトナム南部で活動した部隊でも、帰国後本国で使われたのではなく現地で使用されたものもあると思っています。
第1歩兵師団のコンバットパッチが付いて第101空挺師団の方のM51です。CIBは金属章を取り付けています。
こちらも101空挺師団のフルパッチのM51フィールドジャケットです。
1955年M51フィールドジャケットです。ラベルが無く、表示は全て直接プリントです。COAT, MAN’S, COTTON, WIND RESISTANT, SATEEN, OG-107 / COAT, MAN’S FIELD M-1951の表示となっています。ボタンはジャングルファティーグのボタンではなくM1943ジャケットのような平ボタンが使われています。また襟の形状が異なり襟の裏側のベロがありません。
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