07.17
ディスティンクティブ ユニット インシグニア WW2戦後~ベトナム戦
約2年前のビアカンバッジの記事でユニットインシグニア distinctive unit insignia (DUI) について触れていましたが、こちらは戦闘服の袖につける師団章ではなく制服の肩の部分に取り付けるバッジです。師団や旅団章とはデザインが全く異なることが多いです。ディスティンクティブは「特徴を示す」などの意味です。
師団単位でなく連隊や場合によっては大隊のマークになるので、無数に数がありこれを集めるコレクターは時代や兵科(歩兵とか砲兵など)で範囲を絞っています。
1つ1つは安価ですが、全て収集しようとしても終わりがなく、整理がつかなくなるためだと思います。
ここではWW2戦後からベトナム戦争当時のものを少しずつ紹介しようと思います。メーカー名については別の記事でまとめて紹介しています。
第199歩兵旅団隷下の第7サポートバタリオンのものです。Minero-Newcome, Co, New York, NY. (M28) という珍しいメーカーのものです。なぜか軍隊のバッジ類はニューヨークのメーカーが多いですね。
こちらは第1歩兵師団のARTY(砲兵部隊)のものです。ヴァンガード社製60年代の刻印です。
第240クォーターマスター(補給)大隊。MEYERの1970年代中頃のDUIです。
クイニョンのキャンプDUNNに駐留していました。
第101空挺師団所属第326工兵大隊のインシグニアです。裏にマークはありませんがきれいな七宝焼きとバッジの造りから日本製と思われます。
小判のような変わったタイプのバッジです。1960年代後半から70年代に西ドイツに駐留していた第56野戦砲兵群のパーシングミサイル部隊が着用した非公式バッジで左右7.5cmあります。
1950~60年代の第502MP大隊のインシグニアです。IRG GREEN社の3Gの刻印のタイプでした。ギャリソンキャップについていたものです。
ベトナム当時のROTC(予備役将校訓練課程)のバッジです。第1軍など各軍単位のものです。ROTCはアメリカの一般の大学内に設置されており、この課程を修了し軍に入隊すると士官としての入隊となります。
古いバッジコレクターから入手しましたがほとんどが裏に刻印の無いタイプでした。まとまって入ることは無なさそうなので、この機会に紹介します。
198歩兵旅団
在ベトナム米陸軍
第2歩兵連隊
第24軍団: 在ベトナム米陸軍を構成する軍団で隷下に第1騎兵師団、第101空挺師団、第23歩兵師団、第3海兵遠征軍などをかかえていました。
MACV
101空挺師団
199歩兵旅団 :パッチと異なり、DUIはこのデザインです。
ファーイーストコマンドGHQ オナーガード:「マッカーサーの儀仗兵」と呼ばれた戦後~朝鮮戦争当時の在日軍総司令部の儀仗兵バッジです。マッカーサーはイメージを重視していたので選りすぐりの兵士で構成されたエリートチームだったそうです。
第7777儀仗兵: 1940年代末のソビエトによるベルリンの封鎖時の在ベルリン儀仗兵小隊です。
第558儀仗兵:WW2戦後から50年代にかけての在ベルリン儀仗兵部隊です。
2次大戦時のOSS:CIAの前身ですが、正式にこの部隊がユニットインシグニアをつけることは無いので戦後のコレクター向けかベテラン向けに販売されたものと思われます。
こちらも第7軍の中にあったOSSの分遣隊「フォース163」のものです。こちらもおそらく当時の実物は存在しないと思われます。
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