2022
05.24

M1935 米軍ベッドロール(将校用寝具/収納バッグ)

WW2 US

あまりなじみのないアイテムが入ってきました。かなりの大物で、テント並みの大きさと重さです。ベッドロールというのはアメリカのカウボーイ時代に寝具や衣類一式を巻いて移動するためのバッグ兼、寝袋の代わりにも使われます。下のイラストを見ると雰囲気がわかると思います。昔は馬や馬車に積んだもので。コットンカンバス生地にある程度防水性があるので、雨の少ないアメリカでは今でもこのスタイルでテントを張らずにキャンプする方もいるそうです。車にこれを積んでおいて、焚火の周りで寝る、というスタイルは片付けも楽でいいですね。

このロールを下に敷いてグランドシートのようにして毛布を使って簡易的な寝袋にできます。上下の部分袋状になっていてここに荷物を収納できます。Langdon Tent & Awning Co 1942のスタンプがあります。105cmx195cmほどのサイズです。

3か所にベルト通しがあり、ここにストラップを通して固定します。名前が書かれていますが、こちらは当時の将校のものでした。

シープの後ろについているのがそれだそうです。

詳しいコレクターの方からご指摘いただきました。

こちらは将校専用の装備で、兵/下士官には支給されないものだそうです。

未使用のものが入ってきました。といってもロール状にしてもかなりガサがあり、重量も強烈で複数入っていたので引き取りも大変でした(笑)1944年チャンピオンカンバス社とビクトリーカンバス社のダブルネームになっています。両端のポケットですが、片側は3本ストラップで3ポケットになっており、反対側は大きいものを収納できるよう2ストラップで仕切り無しの1ポケットです。ロールにして固定するためのストラップもついていましたが、非常に長く毛布以外にいろいろなものをつっこんでかなりの太さになることを想定して作られています。

もう1つ入ってきたものは海軍用でした。USNのスタンプがありますが、構造は陸軍のものと全く同じです。表側のキャンバス生地も裏に生地も織りが粗めのザックリとしたものでした。TWEEDI 1944年のスタンプがあります。

 

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