2020
11.16

WW2米軍レンザティックコンパス

WW2 US

こちらはスタンダードなエンジニアコンパスです。エンジニア(工兵用)という名称ですが、各兵科で使用されていました。

  

文字盤が白のタイプです。1945年スーペリアマグネット社製

こちらは重厚なブルントンタイプのM2砲兵用コンパスです。

   

プレートが付いていますが、シリアルナンバーしか表示されていません。2次大戦のものは末尾に生産年が打刻されています。

このタイプはベトナム戦時のものでM19という専用のレザーポーチに入っています。1980年代にはODのプラスチックケースになります。息の長いコンパスで、1990年代になっても使用されていました。

 

*以下お客様からの解説を転載します。

一番上のレンザティックコンパスの盤面は、大戦末期に黒から白に変わりますが、それがいつだったのかの問題。
殆どのコレクターが1945年以降だと思っていると思いますし、私もそう思っていました。
ところが、映画「プライベート・ライアン」で、ミラー大尉が震える手でコンパスを広げるシーンのアップで盤面が白なのが確認できます。設定はノルマンデイ上陸から間もない時期なので1944年6月です。これは、プロップの設定ミスだろうと誰もが思いました。

しかし・・・私だけは知っている、盤面が白に変わったのは、1944年6月だったことを・・・
実は、偶然入手したスーペリアマグネット製の盤面が白いコンパスに6-44の刻印があって驚いたことがあったのです。この年号刻印は1944年以降見られるものですが、明らかに後彫りなので、補給部へ納入時に刻印されたものではないかと想像しますが、6-44はその後、他でも確認しましたが、それ以前は無いので、44年6月に白の盤面が導入されたと思います。
つまり、「プライベート・ライアン」の設定は正しかったというわけです。

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