11.18

ドッグタグ
米軍兵士が首からチェーンでつけている身分証明の金属製タグを犬の鑑札に似ているのでドッグタグ、と呼びます。
南北戦争以降に考案され、2次大戦前から楕円を伸ばした形のプレートンが2枚の形になって現在も使用されています。
2枚セットになったのは戦死したときに片方のタグを回収し、1枚は体につけたままにするためです。
ベテランからの買い付けを行っているとドッグタグがよく入ってきますが、1枚のみのことも多いです。
はじめは戦死者のものを持ち帰ったのかと思いましたが、現地で買い付けしている友人に聞くと帰還したベテランが、記念にとっておくときチェーンから外して保管するため2枚セットならないことが多いそうです。
このように、当時の軍歴の書類や記念のアイテムの中に1枚だけ入っていたり、アルバムに貼られたりしている物も入ってきます。
2次大戦から朝鮮戦争のタグは片側に切り込み(ノッチ)があります。これは当時ドッグタグの内容を紙に複写するためのAddressographという機械に固定する際、向きを間違えないためのものです。
ベトナム以降はこの機械は使われなくなりタグのノッチもなくなりました。
私がコレクションを始めた頃は「戦士した兵士の腹にガスがたまらないよう口を開けておくため、ノッチを歯にひっかけて固定した。」という恐ろしい伝説を聞かされましたが、さすがにそれは誤りのようです。
2次大戦時のシリアルナンバー
打刻の中身の見方について備忘のため書いていきます。
2次大戦時の認識番号は8桁の数字が基本です。
◆正規兵(志願兵)の場合は初めの一桁が1、二桁目の数字が所属する軍団(Corps)の地域になります。
◆州兵(予備役)は初めの二桁が20となり、三桁目の数字が軍団の地域になります。
◆徴兵は初めの一桁が3、二桁目の数字が所属する軍団(Corps)の地域になります。
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