2022
02.11

南ベトナム製装備

Vietnam

ベトナム戦争では、大量の米軍の余剰装備品が南ベトナム政府軍に供与されました。南ベトナム軍の装備の多くはUSのスタンプが入った米軍用のものでした。戦争後半になるとアメリカの撤退ムードが強くなり供与の量も激減したため、それを補うため南ベトナム政府が現地で似たような装備品を生産、支給するようになりました。また米軍用のものでは小柄なベトナム人には大きすぎるためアーマーベスト、ベルト、サスペンダーなどは小さなサイズのものが製造されました。

米軍のものと比べると材質、縫製などが粗雑で安っぽいものが多いですが当時の状況を伝える面白いアイテムです。1990年代まではベトナムの倉庫からまとまった数が見つかりましたが、今はベトナム国内に残っておらずコレクターズアイテムになっています。

キャンティーンカバーです。薄手の布で、前部の補強用ステッチも糸が細く弱々しい印象です。 

金具もベトナム製で、裏のフェルトも質の悪いものです。ベルトに吊るすためのワイヤーフックはアメリカ製のものは真鍮素材ですがベトナム製はスチールにペイントしただけのため錆が出やすくなっています。

米軍のHサスペンダーに似ていますが南ベトナム製です。例によって金具が鉄製中心なのと、肩のパッドが薄く弾力がありません。一番の違いは大きさで最大の状態でも身長160㎝代の兵士にしか対応できないくらいの大きさです。

ピストルベルトも南ベトナム製があります。最大で97cmとこちらは米軍用と比べてサイズ差が少ないですね。生地がODというよりグリーンの濃いような色で米軍のものよりわずかに薄手でソフトです。バックル金具は肉厚で手作りっぽさがありますが、ちゃんと留まります。

セットで見つかったものです。

ピストルマガジンポーチです。背景がグレーのものは本家の米軍のものですがだいぶ形が違います。

  

紛らわしいのですが、南ベトナムのものなのですがUSスタンプの入っているものがあります。レプリカではありません。当時他の供与装備に合わせてUSスタンプを入れたのか、あるいは米軍への使用を考えたのかは分かりません。

ファーストエイドポーチもUSマークの入っている米軍のものと若干違います。

ヘルメットカバーです。なぜか迷彩生地でなくOD色のものが多く、カットが粗く直線的でヘルメットに装着すると若干しわが寄ります。

珍しいものでは軍用ラッパがあります。フランス軍の流れを汲んでいた名残りです。

これは地図を指すのに使う指示棒です。

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