06.30
米陸軍用パップテント(シェルターハーフ)
米軍の2次大戦時からベトナムころまで使われたスタイルのテントのことをパップテントと呼ぶようですが、ミリタリー業界ではまだシェルターハーフと呼ばれることのほうが多い気がします。現在はナイロン生地の軽量なものに替えられています。
名前の通り、雨風をよけるシェルターで米軍ではこれの半分を1人で持ち、2人分をつなぎ合わせてテントを作り、そこに2人で寝るというスタイルでした。(もちろんもっと大きなテントも存在します)
2次大戦時のもので、カーキ生地片側のみ3角形の家形をしています。生地は粗い織りのコットンカンバスで後にのポンチョのような、目のつまった生地に変わっていきます。
CLINTON MFG.1941年
SURBUS RUBBER 1942年
THE HETTRICK 1942年
同じメーカーの同じ年のものです。
ベトナム初期の1961年のものです。
後期72年のものです。
専用のポール(支柱)です。木製で3本つなぐのが標準の長さですが本数を増減させて使うこともできます。1968年のもので、古いサープラスショップの値札が付いています。昔や軍の余剰がサープラスショップで安く流通していました。
第2次大戦初期の木製ペグです。固い土壌では刺さりにくく、叩くと割れやすいため金属製のものに変わっていきました。
専用のロープです。片側側になっており全長2メートルほどあります。
WW2初期の三つ折りポールです。戦争後半には上記の3本つなぎタイプになります。
その中でもさらに初期の真鍮金具のものです。真鍮が戦略物資として使用制限される以前のものです。G.S.M.Co.1942年
その後、金具がスチールに変更されたモデルです。1943年のものです。
文字の下部分が描けて見えにくいですがSOUTH BEND TOY MFG.1943とスタンプされています。このようなクラックがあるものが多いですが、テーパーがある筒形の金具を押し込んで固定するので強度的に問題ありません。
こちらはEhinger Mfg.製で1942年とGEORGIA Art Supply製1944年
後期の3本継ぎタイプです。1945年SOUTH BEND製 1本100グラムとそれほど重くありません。
こちらはOD色のベトナム当時の箱入りです。このようにポール三本とアルミペグがセットになって支給されました。コットン生地で重い素材ですが、濡れるとそれ以上水が内側に浸透しないので思った以上に防水性はあります。ただしそのまま収納するとカビが発生します。
最近まで使用されていたと聞いたのですが、2003年のセットが入ってきました。同じ仕様でコットン生地、木製ポールも2003年です。アルミペグも昔と全く変わりません。
こちらは2次大戦時のマウンテンテント用のウッドポールセットです。写真の4本分でテント1張り分です。
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