06.10
南ベトナムフィールドポリス カモフラージュ
最近市場に出なくなった、南ベトナムナショナルフィールドポリス(国家野戦警察軍)のカモフラージュ上下です。海兵隊のミッチェルパターンの裏地と同じような秋の落葉を模したようなパターンです。ジャングルが多いベトナムでは珍しい茶色系の迷彩ですが、森林地帯以外での黄色っぽい土壌でのカモフラージュ効果を狙ったのか、そもそも警察に近い組織なのでカモフラージュ効果をあまり考えていないのかは不明です。
タイガーストライプに比べ人気がなく、20年前にはベトナムでジャケット60ドルぐらいで実物が売られていましたが、アメリカで人気が高まり現在は4倍ぐらいの価格になっています。
雲のようなパターンなのでクラウドパターンとも呼ばれるようです。
こちらは薄手の生地でピンク/うす紫系に褪色するパターンです。迷彩パターンの線が手書きのようにガタガタしています。初期のものによく見られますが、ロットによる違いか製造工程の違いかはっきりとは分かりません。
ポケットパッチの跡があります。
このようなフィールドジャケットもよく着用されていました。
フィールドポリスは基本は警察と軍の間を埋めるような、準軍事組織でベトナムではCSDCと呼ばれていました。初期のころはリボルバーとM1カービン程度の装備でした。この写真ではブルーグレーの制服、制帽の上からフィールドジャケットを着ています。
戦争中~後期になってくるとほぼ陸軍と変わらないような装備になってきます。この写真では本格的な戦闘のためにヘルメットを着用、機関銃の弾薬箱を携行しています。
フィールドポリスのパンツです。テイラーで腿のポケットを外し細見に仕立て直してあります。ポケットもパッチタイプからスラッシュ(内側に袋のついたタイプ)に直されています。手の込んだ仕上げです。
CSDC(フィールドポリスのシルク製パッチです。
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