2022
10.19

インディアン戦争~、南北戦争、米西戦争当時(1860年~1900年代初頭)の装備

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インディアン戦争は1622~1890年、米西戦争(spanish-american wars)は1898年のことで、今から120年以上も前の戦いです。日本でいうと日清戦争が行われていた時代のことで私も馴染みが無いのですが、アメリカのミリタリアコレクターやディーラーの中にはこの時代のものを扱う方も少なからずいらっしゃいます。それより前の南北戦争や西武時代のジャンルもあります。

コレクターやベテラン元軍人)の家からの買取の場合これらのアイテムも混ざってきます。日本のショップでは見たことが無いので、このジャンルを集めている方がどれくらいおられるかわからないのですが、あえて紹介します。一部1900年代初頭のものも混ざります。どれもアメリカだと100~150ドルするコレクターズアイテムでコレクションルームなどにディスプレイされているものです。

こちらは1903タイプ キャンティーンハンガーです。1905年のRIA(ロックアイランド造兵廠)のスタンプがあります。

当時のキャンティーンは円形に平たい水筒で、ストラップで肩から掛けるものでした。

装備の複雑化に伴いストラップを省略してベルトに直接吊るすためのものです。

こちらはメスパンですが、1874ミートカンと呼ばれています。こちらは3rdタイプで、蓋のDリングの位置がその後の1次大戦のものと同じく斜め位置についています。Dリングが収納したハンドルの先端に当たる位置についているのが2nd、ハンドル中央の溝が細長い穴になっているのが1stタイプです。

1次大戦のものより薄く蓋と本体の厚みがあまり変わりません。かなり使いにくかったようでその後年代を経て段々深型になっていきます。グレーに見えますが材質はスチールにメッキしたものです。ハンドルもスチールです。

南北戦争から使われていますが名称は1874型カップと呼ばれています。この時代は水筒が平たい円形だったので、キャンティーンカップではなく単体の装備でした。キャンプで使うマグカップのようなものですがスチール製です。ハンドルにUSの刻印、本体にWとMの大きなイニシャルのペイントがあります。ハンドルの脇にNYVの文字がありますが、米西戦争当時のニューヨークボランティアー(志願兵)のものと思われます。

試験導入された1908モデルのカップです。初めてアルミが使用されました。軽量化と錆に強いためと思われます。ハンドルもアルミの為鉄よりも熱を通しやすく、熱すると持てなくなるため本体とハンドルの間にコルクの板が入っています。それでも持てなくなるらしくハンドルの上部に穴があけられ、ここにフォークを刺して持つことができます。ロックアイランド1908(年)の刻印があります。直径13㎝、深さ6cm

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