2020
11.06

2次大戦後の海兵隊ナイフ(CAMILLUS、UTICA、CONETTAほか)

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カミラス社の海兵隊ナイフ/海軍マーク2ナイフは戦争中の生産量が多く、朝鮮戦争当時も在庫がたくさんあったためか再生産は行われませんでした。62年に入ってダークブラウンのレザーで再生産が行われました。レザーシースのみで、樹脂シースは再生産されませんでした。


ベトナム戦争中のものか戦後かという話題になるので、1974年を境に刻印が変わるので写真で紹介します。ナイフ自体の外観上の違いはありません。

右は1962年の再生産開始から74年8月までの刻印です。
U.S.
CAMILLUS, N.Y.

左は1974年9月以降の刻印です。80年代後半まで生産されていました。
U.S.
CAMILLUS

こちらは74年以降の刻印のものですが、2次大戦時の樹脂シースに入っており、シースは黒く塗装されています。


ちなみに2次大戦中の刻印はシンプルに
CAMILLUS, N.Y.
のみです。


ハンドルとシースのレザーの色ですが、74年ころには同じダークブラウンだったことがわかります。


おそらく70年代末~80年代頭頃にレザー部分が黒になったと思われます。上は80年代の納入パッケージに入っていたものですが、こちらははっきりレザー部分が真っ黒なので違いが判ると思います。

こちらは珍しいWW2後の納入メーカーのUTICAのものです。

こちらUTICAのものですが、シースが黒に近いブラウンでブレードはグレーのパーカーライズドです。

もう1本ですがこちらは未使用に近く、つるつるのシースは濃いブラウンと明るいブラウンが入り組んだような色合いでハンドルは2次大戦時のナイフのような明るいブラウンです。ブレードはパーカライジング仕上げではなくグレーっぽいブルー仕上げです。

こちらは60年代の納入メーカーCONETTA社のものです。

こちらは全体にクロームメッキが施され交差する剣のマークがエッチングされています。ガードもS字に曲がっています。U.S./CAMILLUS刻印ですので74年以降のものです。一般市場に80年代頃に販売されたものと言われています。

ナイフは62~74年までのカミラス製ですが、US刻印の後にMCが追加して彫られています。ハンドル両側にもUSMCの刻印があります。シースは70年代以降に民生品として販売されたものについていたレザーの上からカモフラージュの布を貼り付けたシースです。ベトナム戦後に使われたものと思われます。

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