2021
12.09
12.09
ドライバーズマニュアル
第2次大戦中米軍のドライバーズマニュアルです。英誌の持ち物に入っていたもので1942年のものです。だいぶ汚れていますがフルセットの状態でした。表紙裏の切り離し式サーティフィケート(このマニュアルを受け取った際、証明として車両担当将校にサインして渡すもの)が残っており、ポケットにアクシデントリポート(事故を起こした時の記録紙)、トリップチケット(走行記録)兼 整備記録が未使用のまま入っていました。TM10-460 テクニカルマニュアルです。
こちらも同じタイトルですがTM21-305となっています。
トリップチケット(走行記録)兼 整備記録のアップです。
今の自動車教習所の教本にもありそうなイラストがたくさんあります。
これは1945年12月発行のドライバーズライセンスです。
上等兵のもので乗用車とジープから3/4トンまでのトラックの運転許可証となっています。
こちらは海軍の1942年のフォーマットのライセンスです。部隊がNSDとなっているので海軍のサプライデポのものでSK2cは兵/下士官の階級です。ジープや乗用車の部分の横にはトラックなどの大型車が記載されていて、XXXと印字されています。トラックなどの大型車は許可されていない、ということです。
当時アメリカは日本と比べはるかに自動車の普及率が高く、運転できる兵士の割合も高かったそうです。日本軍は敵の車両を捕獲しても運転できる兵士がおらず破壊してしまうことが多かったそうです。アメリカでは本国の運転任務に女性兵士を多用していました。当時のアメリカと日本の国力の違いがこんなところにも見られますね。
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