2022
09.26

ベトナム戦争 支給品パッチ(カットエッジ、メロウエッジ、ツイルパッチ)

Vietnam

この辺のアイテムもだんだん枯渇してくると思われますので記録に残しておきたいと思います。

メロウエッジのパッチです。専用の糸で外周を包み込むように縫った、エッジに生地の切れ跡が見えない加工のことです。1960年代中頃にMerrow社が機械で開発したミシンからこの名前がとられています。この加工ですと外周をまつり縫い(ロック)したあとの糸が尻尾のように残ります。邪魔になるのでテープで固定してある場合もあります。また尻尾が切り取られていることもあります。下記のパッチはそれぞれ尻尾が残っているのがわかると思います。カットエッジは外周の縫い目に沿って裁断機か手であまりの生地をカットする方法です。ぎりぎりにカットされるとメロウエッジと見分けがつきにくい場合もあります。

見分けにくい例をご紹介します。左がカットエッジパッチです。縁取りが狭く縁部分の盛り上がりも少ないです。

そのまま裏返したものです。右のメロウエッジパッチは尻尾がわずかに残っていますが、これをカットされることもあります。メロウエッジは縁を巻き込んで縫う機械を使うのでパッチの外側ぎりぎりの部分に鎖のような連続するループがはっきり出ます。

縁部分のアップです。上がカットエッジパッチです。ぎりぎりで裁断され、縁取りの糸と元の生地の色が同じなのでカットエッジ独特の外側に残った生地がほとんど見えません。このように角の部分に裁断跡が見えることが多いです。下のメロウエッジパッチの外側には鎖のような模様がはっきり見えると思います。

第23歩兵師団サブデュード

第1騎兵師団サブデュード

第101空挺師団

第1野戦軍ベトナム (1FFV) サブデュード こちらはかなり使い込まれたもので、尻尾の部分がありません。

 

ここからメロウエッジのものに似た総刺繍の造りですが、カットエッジのものです。使われた期間が短いため希少なパッチです。

第1野戦軍ベトナム (1FFV) サブデュード

特殊部隊 (スペシャルフォース)サブデュード タブもカットエッジです。

第1騎兵師団サブデュード このパッチは支給品と同じ造りなのですが、茶色っぽく変色しており、裏の白い糸がほとんどないことから当時アジアの工場(主に日本)で作られたものの可能性があります。

 

ツイル生地支給品サブデュードタイプのパッチです。

第196軽歩兵旅団のものです。

ここから続けて並べていきます。

こちらは通常タイプと、右上の部分が黒のタイプです。どちらも支給品です。

199軽歩兵旅団のものです。どちらも支給品の造りですが片方は高さが無くずんぐりとした形状です。70mmと65mmで5mmほど違いがあります。

ツイル生地サブデュードタイプタイプ階級章です。地のグリーンの部分は生地の色で、刺繍は黒糸のみです。

1本線のプライベートのものはほとんど下の生地色が見えず、真っ黒に見えます。

同じツイル生地ですが縁が明るいグリーンに糸で囲われたメロウエッジモデルです。

カットエッジのAIRBORNEタブです。

カットエッジの特殊部隊パッチです。

 

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