09.26

米軍ホルスター(WW1~ベトナム戦後まで)
左が第2次大戦の45口径オートマチック用(42年Boyt製)、右が第1次大戦のリボルバー用ホルスター(1917年AGCo製)です。2次大戦ではピストルベルトにワイヤーフックで固定したのでベルトを通すスリットは狭く作られています。
第1次大戦のものは左利きの仕様ですが、米軍の古いホルスターはサーベルを左腰に付けていた時の名残で右腰に装着していました。左手を交差させてサーベルのように抜くか、右手をひねる形で抜いていました。
袋状の構造でフラップ(蓋は機関部への泥やほこりの侵入を防ぐためについています。
2次大戦のものは右腰に付けて(右利きの人は)右手で抜く仕様です。M1916とも呼ばれるフラップ付きのM1911(ガバメント拳銃)用です。ほとんど使用されていないので明るいブラウンカラーです。
内部に銃を固定するブロックが縫い付けられています。フラップは大型でグリップの一部以外は隠れるようになっています。
こちらは第1次大戦前のM1912マウンテッド(騎兵用)ホルスターです。スイベルタイプで腰のワイヤーフックに吊るすとホルスターが腿あたりに来て非常にかっこいいのですが、このタイプはなかなか見つからなくなりました。100年以上前の革製品ですのでなかなか貴重です。腿にレザーストラップを通せるようになっています。ロックアイランドアーセナルの1915年製、その下に検査官スタンプが押されています。
Milwaukee Saddlery1944年製
同じ2次大戦のものですが、上のものとは違い、つやのないタイプです。Warren Leather Goodsのものです。
SEARS社製年代表示がないタイプです。非常に厚いしっかりした革です。
こちらはベトナム戦時のキャシーエンタープライズ社製のものです。1956年以降はレザーの装備が黒に変わります。キャシーのものでも1960年代頃は下記2つのような、表面につやのある分厚く硬い高品質なレザーでした。ベトナム戦以降はなぜか表面に毛穴のような細かい凹凸のある、ソフトで薄いレザーに変わります。
こちらは民間マーケット用かPXで売られていたものと思われ、ソフトレザー製でUSのエンボス(型押し)がありません。造りはしっかりしておりドロップダウンハンガーが付いています。真鍮部分が磨き上げられており儀仗用のものかもしれません。
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