スーベニアジャケット（ツアージャケット）

Vietnam

1968年にダナンで米兵がお土産に買って帰ったスーベニアジャケットです。造りは粗く、刺繍も粗いです。当時の米兵には新鮮なオリエンタルデザインでかなり安く売られていたらしく本国の家族に送る兵士が多かったそうです。

大人向けのサイズで米兵が自分用に買って持ち帰られたものです。ただ着る機会が無かったようでほとんど使われていない状態でした。襟裏に70ドンの価格が直接書かれています。身幅５２ｃｍ、着丈６５㎝、袖丈６４ｃｍ、肩幅４４ｃｍと大きなサイズです。ジッパーは当時よく見られるＶＫＫ製です。

 

こちらは子供向けのサイズで、女性向け子供向けのサイズが多く残っておりその場で名前を胸に刺繍するサービスもあったため奥さんや子供の名前が刺繍されたものもあります。

  

プレイクのものもあります。こちらはさらに小さく着丈３４ｃｍです。

ジッパーはＹＫＫならぬＶＫＫでベトナムでコピーされたものです。袖はボダン留です。

1966年カムランのものです。海軍でしょうか。襟の裏にCR45とボールペンで書かれています。子供用４～５歳向けの意味だと思います。

こちらはおなじみのSAIGONのものです。胸にBillと名前が刺繍されています。家族へのお土産に、その店で名前を刺繍してもらえたようで、子供の名前が入っているものがあります。

こちらは1980年代頃、沖縄に駐留した米兵が娘のお土産で持ち帰ったジャケットです。ジャンバー自体は韓国製ですが刺繍は沖縄で行われたと思われます。ティファニーの名前が刺繍されています。

1965~66年の第394輸送大隊の兵士が持ち帰ったジャケットです。子供用ですが着丈が短く袖が長いデザインです。394輸送大隊はベトナム戦争前半に海軍が管理していた海軍の港湾施設を引き継ぎ、内陸部向けの輸送任務にあたりました。