2023
04.08
04.08
M67ハンドグレネード
ベトナム戦争で使用されたM26グレネードの後継型で、ベトナム戦争中期から使用が開始されました。M26のレモン型に対しアップル型やベースボール型とも呼ばれ球形に近い形状です。その現在まで使用が続けられている息の長いグレネードです。
こちらの保護ケースは1969年のものでコンポジションBというTNT火薬とRDX火薬を混ぜた実弾用の炸薬名が記載されていますので、訓練弾でなく実弾用のケースです。
こちらは練習弾をグリーンに塗りなおしたものです。実弾用のM213フューズは1970年のものです。練習弾はこの薄い鉄のレバー(スプーン)も水色です。
M67は鉄の鋳造なので、この練習弾と作り方はほぼ同じなのですが、実弾は底の部分も丸みのある形状なので立てたとき安定しません。また内側に細かい溝が彫ってあり破片が出来るだけ細かく分かれて飛ぶようになっています。
M26より軽量ですがそれでも約400グラムあります。タイトルの写真は戦争末期の南ベトナム兵ですが、明らかに持ちすぎと思われます。
こちらはブルー塗装のままの訓練弾です。訓練用もM67という名称です。フューズはM228と書かれています。
コメント
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確かに持ちすぎですね。
一発でも被弾したら、ぶっ飛んじまいそうです。
北ベトナム軍なら自爆兵とかでありそうですけど。
その場合は、より威力の高い迫撃砲弾とかを使っていたらしいです。
まぁミンチになる事に変わりありませんが。
コメントありがとうございます。実戦で手榴弾のみで戦うことはないですからね。記念撮影的な写真にはみえないので、市街戦でしょうかね。