07.28
ジャングルハンモック(WW2~ベトナム戦争)
2次大戦中のものです。ヨーロッパ戦線では使わない気がするので、太平洋戦線のジャングルなどで使うためのものだと思います。室内で吊るすわけにもいかないので少しずつ写真を撮りました。
ここが屋根にあたる部分で防水シートになっています。それが2メートルほどずっと続きます。
屋根をまくり上げると蚊帳が現れます。こちらは寝る際の頭側です。その下を見ると本体です。木に吊るすためたくさんの細い紐がついています。
側壁にあたる部分で蚊帳になっています。ジッパーで開閉して閉じると虫が入ってきません。やはり熱帯地帯を想定していますね。寝る部分床面はコットン製で触り心地は良いです。
・・・と、ここまで撮影したところで、内側にイラスト付きの説明シートが付いていることに気付きました。こちらの方がわかりやすいですね。面白いのは屋根の部分の端は間に木の枝を入れて広げた状態で固定するようになっています。民間のフライシートのように紐とペグで固定すると、いざというとき紐が引っかかって行動しにくくなるからでしょうか。1944年6月製です。小さなポケットの内側にラベルが付いており、ポケットには補修用の蚊帳の生地と予備の細紐が入っていました。
もう1点入荷しました。こちらは天幕の防水部分と床にあたる部分の内側、室内部分OD色でそれ以外がカーキの2トーンカラーです。同じく1944年6月のものです。上記のものとメーカーが異なり、説明シートの書き方が簡素です。メインロープは麻のマニラロープとなっています。
1942年の未使用品です。マンシングウエア製
ベトナム戦初期の1963年のものです。底部分はナイロン製で、蚊帳が付いているのは2次大戦のものと同様ですが、防水の屋根一体型ではなく、天井も蚊帳になっています。細紐をまとめる収束部は鉄のリングです。
頭側と足側は防水布になっています。上部の雨除けのフライシートはポンチョなどを使うものと思われます。2次大戦のものよりコンパクトです。
これより後の65~66年頃に登場したM1966モデルは細紐の収束部が三角のプレートになっていて、専用のフライシートが別についています。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。