08.25
ベトナム戦時 グリーンベレー( BANCROFT製)
前回紹介したPX品のもとになった60年代の同社の特徴である黄色いライニング(アメリカではゴールドライニングと呼んでいます)のバンクロフト社のベレーです。
2次大戦のハットもこの会社のものが多く、1900年ころから100年以上帽子を作り続けている老舗メーカーです。
こちらのグリーンベレーは第5特殊部隊のベトナム派遣時のもので、珍しく後部のタグが残っていてGenuine BASQUE Beret Made in Franceと書かれています。ベレー自体はフランスでつくられていたことがわかります。バスク地方のベレーをもとにしていたんですね。
すべてフランス製だったかというとそうではありません。こちらの空軍パラレスキューのマルーン(エビ茶色)ベレーも珍しく後部の紙タグが残っていてUNION MADEと書かれています。これはアメリカ製品が全盛だった1900年代前半から中頃に使われた表示で、アメリカで作られたことを示しています。
こちらはビニールのポケットに紙製のネームタグが入ったままの状態で、ここに持ち主の名前を書くようになっていますが大半が欠損しています。
パラレスキューはシコルスキーHH-3救難ヘリ 通称Jolly Green Giant(ジョリーグリーンジャイアント)を使って、墜落した航空機の搭乗員などを単身で救出にあたる重装備の特殊な精鋭部隊で、隊員数も少なくベレーもほとんど見つかりません。
Sikorksy HH-3Eが描かれた記念プレートです。
1960年代のパラレスキューバッジです。刻印はありません。
こちらは一番上と同じ第5特殊部隊のものですが、フラッシュ(ワッペン部分)が現地のローカルメイドです。下の丸い部分が支給品よりフラットです。ピンはこのように裏側で曲げて固定されることが多いです。
こちらも同じ第5特殊部隊です。フラッシュは支給品です。こちらもピンを曲げてクレストが固定されています。
第7のベレーです。同じくクレストのピンを折り曲げて固定しています。
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