01.04
DSAナンバー
ベトナム戦時の米軍の衣料や装備ではDSAという文字の後に、年号やナンバーが表示されているものがよくみられます。
DSAは Defense Supply Agencyで防衛兵站局のような意味です。
例外もあり、マニアックに言うともっと細かい分類もありますが大雑把に書くと
・1962~64年の間は、DSAのあとに1のナンバーが入り、その後ろに西暦年の下2桁が表示されます。 例)DSA-1-E64 は1964年
・1965年は、DSA-1のあとに西暦年が入りません。
・1965年後半~66年は、DSA-100の表示になり、あとに西暦年が入りません。100-の後の数字が3桁以内のものは1965年と思われます。
・1967年~77年は、DSA-100のあとに西暦年の下2桁が表示されます。
DSA以外の表示としては、
*1953年から1961年まではSの文字がなく、DA( Defense Agency)のあとに製造年が表示されています。
*1978年から1993年までは、DLA(Defense Logistics Agency)のj表示に切り替わります。
*1990年代後半から2000年前後に国防情報システムの契約でDCAナンバーというものがありますが、衣類や装備品につくことは無くコピー品に使われています。
*DLOから始まるナンバーもDLAをまねたコピーとして使われます。下は80年代の民生品ジャングルハットのラベルです。これ以外にDCAナンバーのジャングルハットもありますが、そちらもコピー品です。
海軍のCS/FRP-1 フライトスーツです。DPSC(ディフェンスパーソナルサポートセンターの直接発注のDPSC DIR. OF MFG.表記のタグが付いていました。この表記はベトナム戦のジャングルファティーグにも見られるもので1970年代初頭のものと思われます。
複雑なことに、このほかにコントラクトナンバーや物品管理のためのFSN、NSNのナンバーなどがあります。
*FSNは1949年以降使用されたフェデラルストックナンバーの略です。
*NSNはFSNから1975年に切り替えられたナショナルストックナンバーでこちらは現在まで使用されています。
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