2020
04.30

クレイモア地雷(M18A1対人地雷)

Vietnam

米軍M18A1アンチパーソナルマイン (通称クレイモア)です。アンチパーソナルの名の通り、戦車などを対象とした対戦車地雷ではなく対人に目的を絞った地雷です。収納するバッグについては別記事で紹介しています。実戦使用されたのベトナム戦争からで、こちらの面を敵に向け、離れた位置からクラッカーという発火装置で電気を送り本体に埋め込まれたタバコ大の信管を発火させます。

後ろ側の蓋を開けた写真です。前面の裏側には2㎜程の鉄球が数百個接着されており、これが放射状に50メートル以上飛び敵を負傷させます。炸薬は抜かれています。

近距離だとスチールヘルメットを貫通します。こちらは訓練用に鉄球と炸薬を抜いた空のものです。

実物もこのようにプラスティック製です。

ブルーの樹脂でできた訓練専用のものはM33という名称です。

こちらは通電を確認するためのテスターです。クラッカー(起爆装置)に接続し、通電すると上の丸窓の部分が光る仕組みです。

こちらは通電コードです。片側のゴム部分をクラッカー(起爆装置)に、反対側の金属線2本をブラスティングキャップ(信管)につなぎ地雷本体上部の穴に差し込みます。

こちらは1974年のものです。

これがクラッカーです。テスター、コードにつながるゴム製の防水キャップ付きの端子があり、ここにつなぎます。1973年のものです。上のレバーを押すとその下のゴム突起が押され中のモーターが回って発電します。その際パチンと大きな音がするのでクラッカーと呼ばれます。

四角い針金が安全装置になっていて、左が安全装置がかかった状態で、次の写真が手前に針金をずらした状態。最後の写真が針金を起こして発火可能の状態です。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。