2021
07.01

ワンゼロ ジャケット(SOG 1-0ジャケット)

Vietnam

先日SOGナイフの本を紹介しましたが、それにまつわるアイテムを紹介します。ベトナム戦争当時沖縄の米軍にCISO(Counter Isurgency Support Office)対反乱戦支援オフィスという組織がありました。そこでは主に特殊部隊向けの装備を現地(日本)で発注、調達していました。SOGナイフもまさにCISOが沖縄のYOGI商会という商社に発注し、日本の刃物メーカー数社に発注し生産させたものです。

米軍用の装備なのですが、USの刻印やタグなどはなくわざと出所があいまいな形で調達されていました。

 

こちらのジャケットは1-0(ワンゼロ)ジャケットと呼ばれるCISO調達品で、特殊部隊のチームリーダーを1-0、サブリーダーを1-1と呼んでいたため、そこから名づけられた通称です。ファーストモデルと呼ばれる形状のもので、襟元や袖口がスナップ止めになっています。フード用スナップがありますがフードは当時あまり使われませんでした。

ウインドブレーカーのような役割のもので、「シャカシャカ音がするので実戦では使われなかった」と言われることがありますが、柔らかいナイロン生地でシャカシャカと音はしません。

Jason Hardy氏の証明書が付いていて、68~69年にMACV-SOCのCCN リコンチーム ラトラーの1-1(アシスタントチームリーダー)を務めていた隊員のものと書かれています。

 

証明書にも書かれていますが、裾の紐は当時、パラコードに付け替えられたものです。

 

腰部分の裏側に、横に細長いスナップ留め蓋がついたマップポケットが付いています。

15年ほど前に作ったレプリカです。今はレプリカ製作からは手を引いているので、昔作ったもの残りやサンプルが見つかったときのみ販売しています。フードが別で製作に手間がかかり、SML各20着ほどしか製作しませんでした。

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