2020
12.21

1990年代のタクティカル フォールディングナイフ

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国内のコレクターさんの委託販売で懐かしいナイフ類がいろいろ入ってくるので、ちょっとナイフネタが続きます。80年代末ごろからアメリカのカスタムナイフメーカーや、古い鍛造の工房のなかで、高品質のオートマチックナイフ(ボタン一つで刃が飛び出すもの)を製作、販売する動きが生まれました。

正式採用とはなりませんでしたが、こちらのOX Forge社のブラックナイフは、SEALSなどの特殊部隊に好んで使用され部隊単位で購入されたため、SEALSのナイフとして知られるようになりました。実戦用の無刻印タイプや、色違い、グリップの溝パターン違いなどで様々なバリエーションがあります。ハンドルはアルミ削り出しです。現在は軍や政府機関向けのみに販売しています。ボタンで飛び出す方式ですが、分解してスプリングを外すと手動式になるので国内でも昔販売されていました。

初期のマットグレーのブレードでステライル(出所がわからないよう一切刻印を入れていない)バージョンです。

こちらはGT Knivesというメーカーのもので、CAD(コンピューターデザイン)で高精度に作られたナイフで、ロゴマークの金色のボタンを押すとブレードが開きます。スプリングを外してオートマチックではない機構にしたマニュアルバージョンも販売されています。アメリカでもオートマチックが禁止されている州がある為です。デザインがスマートなためか、警察や軍人に個人的に購入されたようですが、あまり軍用のイメージが付かなかったナイフです。2000年代初頭に買収されましたが、いまだに当時に近いデザインのものを販売しています。

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