2022
06.15

ベトナム戦当時のマニュアル(テクニカルマニュアル、フィールドマニュアル)

Vietnam

ベトナム戦時のマニュアル類も貴重になってきました。資料として画像を残しておきたいと思います。

1968年の復刻盤です。Brock’sサープラスというショップが昔リプリントしたものです(このショップさんも残念ながら既にに廃業されています)。M16シリーズのTM(テクニカルマニュアル)です。各パーツの破損の状態と、修理可能と廃棄の選別などについても書かれています。弾が貫通したストックの写真がリアルです。

1972年のM203の物です。TM(テクニカルマニュアル)です。

その前身のXM148のマニュアルです。1966年のもので、5ページの補足版(1967年が挟んでありました)。TMではなく、TC (Training Circular)という分類になっています。

1969年のM3グリースガンです。このマニュアルには補遺が挟んであり1985年のものでした。その頃まで一部が現役だったんですね。

同じ69年のマニュアルですがこちらは膨大に追記や訂正が行われています。パーツナンバーなどの仕様が変わったためと思われます。分解図のA1の方も貼り替えられています。

1970年のM72/M72A1対戦車ロケット砲のマニュアルです。

1965年のM79グレネードランチャーのマニュアルです。射撃姿勢について多くのパターンを写真で紹介しています。通常のライフルと違うからなのでしょう。訓練方法やクリーニングキットの収納法、弾薬の収納法などイラストを多用しています。84ページ

 

こちらは珍しい1971年のM1903A4(狙撃銃)のマニュアルです。この時点まで一部で配備されていたものと思われます。印刷日は1972年となっており、アリゾナの州兵基地の1978年のスタンプが各ページに押されています。

珍しいウィンチェスターモデル1200ショットガンのマニュアルです。バレルカバーや着剣ラグもついた仕様のものです。

M60機関銃のテクニカルマニュアルです。1971年約100ページ

こちらはフィールドマニュアルでタイトルもシンプルです。237ページもあります。実際の陣地での射撃や敵に対する効果的なアプローチなども書かれています。

こちらはM60の三脚に載せた状態での射撃距離による仰角のつけ方をチャートにしたものです。1962年22ページ

 

個人装備フィールドマニュアルFM21-15 の1972年のものです。

M14のフィールドマニュアルです。1974年236ページ

同じくM14のテクニカルマニュアルです。1965年95ページ

 

珍しい初期のヘリコプターにM1919機関銃を装着するウエポンシステムXM1のマニュアルです。1962年31ページ

 

GTA(グラフィックトレーニングエイド)と呼ばれる、イラストや写真中心の教材です。こちらは1970年のもので地雷全般に関するものです。対戦車、対人地雷や仕掛け爆弾、発火装置、地雷探知や敷設した際の記録の付け方などが図解されています。16x10cm蛇腹式

GTA-5-10-10 MINE CARD

フィールドマニュアル(FM)の中でも人気の高いコンバットトレーニング オブ ジ インディビジュアル ソルジャー アンド  パトローリングです。長いタイトルですが、歩兵の戦闘ノウハウが詰め込まれたものです。塹壕の掘り方、夜間視力、地図の読み方、行軍の際に足に豆を作らない方法、鉄条網の切り方、歩哨を音を立てずに倒す方法などなど、A4変形23ページの分厚いマニュアルです。こちらは1967年発行のものです。

アラバマ州のミサイル/弾薬センター1970年発行のアムニッションハンドブックです。各種弾薬の色分け、信管の種類、保管法などが解説され、後半のページは時期柄、共産圏の弾薬、爆弾、地雷などベトナム戦争で敵側に使われている弾薬類が写真付きで紹介されています。厚さ2cmほどあるマニュアルです。

こちらはROTC予備役将校訓練課程(アメリカの一般の大学内に設置されており、この課程を修了し軍に入隊すると士官としての入隊となります。)用のウェポンを中心とした教本です。A4変形212ページで歩兵が使用する武器が広く解説されています。

エクスプロッシブ アンド デモリッション 爆発物マニュアルです。TNTの爆破用ブロック、C4プラスチック爆弾、各種信管、ツールなど濃い内容です。1967年185ページ

LANDMINE WARFARE地雷戦マニュアルです。対人、対戦車、ガス地雷などの敷設、トリップワイヤーの仕掛け方、仕掛けた場所の記録法、目印など濃い内容です。1966年約150ページ

ANTI ARMOR WARFARE(対車両戦)のフィールドマニュアルです。1972年のもので、ベトナム戦時の対戦車兵器からドラゴンミサイルやM202連装ロケットなども紹介されています。各種地雷やトラップ、火炎びんに至る対戦車戦の方法が書かれています。121ページ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。