04.26
ペーシャントエフェクトバッグ(パーソナルエフェクトバッグ)
パーソナルエフェクトバッグやKIAバッグとも呼ばれます。
あまり人気のなかったアイテムなのですが、最近オークションで出すと必ず売れるので不思議に思っていましたがどうやら古着屋さんがファッション用の小物入れとして売っているようです。いわゆる巾着袋で口を広げると中身が全部見渡せるので便利は便利ですが、紐部分を手で持ってぶら下げるしかないのでバッグとしての実用性は今一つです。
それで最近メーカーで作られているものは紐が長くなっています。POTERさんでも作られているようです。
小物や貴重品入れには違いないのですが、ペーシャントとは患者のことで名前の通り病院で負傷や病気の兵士の私物をまとめてその兵士の枕元に置いておくためのものです。そのため名前や所属を記入するラベルが付いているタイプもあります。当然亡くなった場合もこの袋の中身を遺族に送ります。ベトナム戦で大量の死傷者が出たため軍が大量に発注し、それがデッドストックとして残っていたものです。
こちらはベトナム戦時のペーシャントバッグにつけるタグです。切り取り式になっていて、切り取り線以下の部分は本人が控えとして持ちバッグのほうにこちらのタグをつけて転院先の病院や本国などへ送ります。(このタグは実際に使われたもので下半分が切り取られています)
珍しい2次大戦時のものです。カーキコットン製です。底の部分の直径16cm、深さ17cmと少し小さめです。
同じ仕様でOD生地のものです。
このような用途なので、このバッグ本体のユーズドのものは一度も見たことがありません。⇒と書いたのですが、ユーズドのものが入ってきました。書類や衣類と一緒に見つかったので遺品というわけではなく、小物を入れるのに使っていたようです。ベトナム戦時の海兵隊伍長のもので2で始まる7桁(1966~72年の期間のもの)のサービスナンバーが入っています。
こちらも名前とサービスナンバーが書いてある2次大戦時のものです。
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