09.07
ベトナム戦争 M17A1ガスマスク
パッケージ入りの未開封品が入ってきました。白い布パックの裏にアルミを貼り付けた袋でパックされています。初期のLRRPレーションのような素材です。このほかに裏にアルミフォイル加工した茶色い紙の袋に入っていることもあります。端の接着面がはがれそうだったので引っ張ると無理なく剥がれました。
中はビニールなどに入っておらずそのままマスクが出てきます。ボール紙の型崩れ防止材が入っており、フィルターの通気口とドリンクレバーにも保護材が付いています。
ボール紙の中に、ドリンクチューブと接続できる専用の水筒キャップもついています。マニュアル等は同梱されていません。
こちら↓バッグ入りセットの過去の記事です。
ベトナム戦争で使用されたM17シリーズガスマスクの後期型でくちばし部分にこのようなドリンクチューブが付いているのがM17A1です。
M17シリーズは、それまで缶の形をしていた毒ガスをろ過する部分(キャニスター)を板状にして左右の頬の部分に内蔵しました。これまでキャニスターをどこにつけるかがガスマスクのデザインの肝で、ゴムホースでつないで体に装着したバッグに収納したり、後頭部に装着したり、あるいはくちばし部分に直接突き出して装着したりと試行錯誤が続きました。
米軍の1つ前にM9シリーズは銃を構える際、頬に銃床を付けるため反対側の頬にキャニスターを付けましたが左利きの場合はキャニスターを付け替える必要がありまた非常にバランスも悪いものでした。
このチューブを水筒の専用キャップにつないで水が飲めます。水くらい我慢できるのでは…と思えますが装着前にガスを吸ってしまった場合は水を含んで唾を外に吐き出すなどの必要があります。
くちばし部分に付け出たつまみを左に回すとレバーを左側にある水飲み用ストローが口の近くに突き出され、反対に回すと中央の白い唾はきチューブが口元に出てきます。
レンズ部はこのように2重になっています。
この部分にサイズ表示(M)、2か所の円形のマーク内に製造年が記載されています。
バッグのポケットにはプラケースに入ったデコンキット(皮膚についてガスの中和剤)、毒検知試験紙
そして透明ビニールの防水カバー、ホース状のものは珍しい人口呼吸用の蘇生チューブでマスクの頬のフィルター穴に押し付けて外から空気を送り込むツールです。
1969年のパッケージ入りです。
ほかに頭部全体を覆うフードが入っているものもあります。
アイシールドのスペアです。
初期の化学兵科のマークが入りM17表示のバッグです。
後期のM17シリーズ(A1なども含める)のバッグです。
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