2023
01.25
01.25
ベトナム戦争での化学戦部隊
先日アメリカのフルーマーケットで見つけた衣類の箱の中に、正規品ではない現地メイドのジャングルハットがありました。だいぶ色落ちしていますが、もとはグリーンに近い色だったと思われます。タグなどは無く、ヘッドバンドの内側に名前が書かれています。
CHEM WARFAREとあるのでChemical Warfare(化学戦)の略です。化学戦を行ったChemical Corps(ケミカルコーと読みます)は独立した部隊ではなく、各部隊の中に散在していたようです。部隊名は書かれていないので、どの地域で何の作業をしていたのかは分かりません。
ベトナムで使用された化学兵器は大きく3つあり、1つ目がCS/CNなどの非致死性の催涙ガスでトンネルでの使用や、敵の侵入を防ぐ目的で使用されています。2つ目がナパームで化学兵器には見えませんが、混合された燃料で爆撃や火炎放射などに使われました。ベトナム各地の基地に大量のナパーム用ドラム缶が積み上げられていたそうです。
最後の最も有名なのが245Tという名称の通称エージェントオレンジで、枯葉剤としてジャングルに大量に散布されました。
枯葉剤は、当時は人に対する害が認知されていなかったため、その後ベトナムの人々のみでなく米兵でも多くの被害が発覚し大きな問題になりました。このように低空からヘリなどでの散布も行われていました。
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