2019
11.12

ゾリンゲンランドール

Vietnam

ランドールナイフは古き良きアメリカを体現しているからか
アメリカ人の心をつかむものがあるらしく、
第2次大戦、朝鮮戦争、ベトナムと
戦争時には出征する兵士からの注文が殺到します。
ランドールはチームによる工房制で
手作りとはいえ生産スピードは速いのですがベトナム戦争当時、
ランドールは自社でブレードを鍛造せず、刃物で有名なドイツのゾリンゲンから輸入し
最終加工とフィッティングだけを行うラインを加えました。
モデル14、15、18にこのゾリンゲンのシリーズが加わります。

当時のカタログを見ると、ランドールで作られたブレードのものが35ドルだった時に
ゾリンゲンで作られたブレードの同タイプは25ドルと安く販売されていました。

ゾリンゲンのものはブレイド形状が本家のものより若干格好悪く
チープに見えるのですが、今はそれも味として見るコレクターが多く
ゾリンゲンブレードの方が高価なことすらあります。

こちらのM14は通称ヘンプバック(せむし)と言われ
ゾリンゲンの中でも特に峰が隆起した武骨なデザインとなっています。

ゾリンゲン製はブレードの刻印が薄く、最終加工の際に削られて見えにくくなっているものが多いです。
GERMANEYの刻印はほとんど読めません。

こちらはまた別のタイプです。

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